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プロレスラー 宝城 カイリさん

宝城 カイリ

女子プロレス団体「スターダム」の人気選手として大活躍されていた宝城カイリさん(取材当時)。4月に行われた光市凱旋興行の前にお話を伺いました。

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ヨット選手時代
〜 万年ドベから世界大会へ 〜

宝城 カイリ さんよろしくおねがいします♪

光市観光協会よろしくお願いします!
今やプロレスラーとして大活躍中の宝城さんですが、高校から大学にかけてはずっとヨットをされていたんですよね。

はい。6年間、やってました。
ヨット始めたのは本当に浅はかな理由で、その、高校に入って何か新しいことを始めたいなと思ってて、校舎の前に展示してあったヨットを見ていたら顧問の先生に話しかけられたんですけど…
チュートリアルの徳井さん似のイケメンで(笑)

(笑)

で、部活見学に行ったら、光市のすごいきれいな海で、夕日にヨットが映し出されていて…。
そこを颯爽と走るヨットの姿にすごい心打たれて、まあ、軽い気持ちで始めたんです。

そんな感じで始めたんで、高校2年生までは本当に万年ドベというか、コースを逆走してしまったり、他のヨットにぶつかって穴を開けてしまったり…。
本当に目を覆いたくなるような失敗ばかりで、先生とか周りの人からも「センスがないからやめろ」って言われてて(笑)
でも自分の中では、高校で自分を変えたい、何かを成し遂げたい、という気持ちが強くて、とにかくやめたくない、諦めたくないという一心でしたね。

スポーツ万能というイメージだったのでびっくりです!
その後は、全国大会でも活躍されていますよね。何か上達するきっかけがあったんですか?

そうですね、2年生の冬、転覆して1時間くらい海の上にいたことがあって、上がってきた浜の上で先生に「お前、そのままじゃ一生何やっても上手くいかんし勝てんぞ。もうお前ヨット乗らんでいいから考えろ」って言われて、ひとりで宿舎に戻って、ずっと泣きながら考えたんです。そのとき、『自分はちっちゃいから、風の強い冬に上手く走らせられないのはしょうがない』とか、『センスがないからどうせ何やってもうまくいかないんだ』とか、何事も何かのせいにして逃げている自分がいたなあって思って。じゃあ私は人より努力したのか?ってそこで気付いて。

そこからは自分なりに、「センスがないならどうしたら上手くなるのか」って考えて工夫したり、体が小さくてパワーがなくてもコントロールできるような船に改良してみたり、周りにオリンピック選手とかいたんで、たくさん質問してみたり。そうやって無我夢中でやってたら、中国大会でダントツ優勝しちゃって、そこからは全国大会でも3番以内には入れるようになって、インターハイで準優勝(笑)

その考え方が、今プロレスラーなんですけど、ずっと生きている感じですね。

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プロレスとの出会い
〜 OLになるはずだったのに... 〜

ずっとヨットを続けようとは思われなかったんですか?

そうですね、高校卒業して法政大学に入って、アンダー22のジュニアオリンピックに出場できて、日本代表としても活動できて、次はオリンピックにも出れたらいいなって、めざしてた時もあったんですけど…
なんか自分の中で燃え尽き症候群みたいになっちゃって、社会に出てみたいというか、働きたいって思いが強くなったんですよ。

競技をずっと続けていくという選択じゃなくて、社会を見てみたいという。

はい。勉強したいし、お金を稼ぐってことを学びたかったんで、就活して内定もいただいて、普通にOLやろうと思ってたんですよ。
で、そのあと大学4年の暇な時期があるんで、街を歩いてたらたまたまスカウトしてもらった感じなんですけど、「舞台とか興味ある?」って声かけられて。最初は、まあ卒業するまでだったらいいかな、ぐらいの気持ちでチャレンジしてみたんですけど、舞台の面白さを知って…。

そんな中で、プロレスがテーマの舞台にプロレスラー役で出演することになったんですよね。その舞台をたまたまスターダムのGM風香さんって方が見に来てて、「実際にプロレスやってみない?」って。

すごい展開になってきましたね!

その時はまったくプロレスのことは知らなかったし興味なかったんですけど、「試しに見にきて」って誘っていただいて後楽園ホールに見に行ったら、それまで自分がイメージしてたプロレスと全然ちがったんです!

自分よりも若くて華奢な、「この子がレスラーなの!?」っていうような子がダンスで入場してきたかと思えば、顔をボロボロにして何度も立ち向かって、で、勝った時には顔ぐしゃぐしゃにして喜んで…、そんな華やかさとひたむきさに心を打たれて、「ああ、プロレスってこんなに面白いし感動するんだ」って思って。

それがきっかけでプロレスラーの道へ?

そう!それがきっかけですね。
自分がそれまで好きだった「運動」と「舞台の表現」がうまく合わさったのがプロレスだなって思って、「これだ!」って思ったんですよね。

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光市の思い出&メッセージ

続いて、光市の思い出をお聞きかせください!

そうですね…よく友達と遊びに行っていたのは島田川で、魚獲りとかしてましたね(笑)
あとは虹ヶ浜、冠梅園とか…、海も山も川も、あっちこっち行ってました。そういったおかげで、運動神経が鍛えられたような気がしますね。

光市を縦断する二級河川 島田川

虹ケ浜海岸

冠山総合公園 梅の里(冠梅園)

よく行ったお店とか、帰省された際によく行くお店とか、ありますか?

中学高校くらいだと、「ちどりだいにんぐ」とかよく行ってましたね。「牧場のソフト」、「ドンク」もよく行ってました。
ラーメンだと「くらや(現:華はな)」、カフェは…、島田川沿いにある「ロッキ(lokki)」!よく行ってました。
あと、「牛太」ではアルバイトしてました(笑)

ちどりだいにんぐ

牧場のソフト 虹ヶ浜店

カフェステージDONK

中華そば屋 はな華

島田川のほとりのカフェ、lokki

焼肉牛太 光店

あと、まだ行ったことはないんですけど、猫カフェとボルダリングができたって聞いて、行ってみたいですよね。めちゃ興味ある♪

山の上の小さな猫カフェ 山猫軒

ジャッパーン 光市室積本店

その他、光市にいらっしゃる方にぜひおすすめしたい!というお店や場所などあれば。

そうですね、浅江中学校前の「ドロップキック」には私のグッズとか置いてあるのでぜひ遊びに来てほしいですね〜。
あとは、ヨットハーバー、光井のスポーツ交流村ですね。高校のころは毎日そこにいたので、思い入れが強いですね。
ヨットも展示してあるし、ぜひ見にきてほしいです!

プロレス&ファーストフード「DROP KICK」
入口横には宝城さんのパネルが!

山口県唯一の各種マリーンスポーツが楽しめる施設
山口県スポーツ交流村

最後になりましたが、これからの光市に向けてメッセージを!

はい。私はいつも、光市に凱旋するときはブログとかに光市の紹介を書いたりしてるんですけど、県外から試合を見に来てくれる人、試合関係者に感想を聞くと、「また来たい」って言ってくれるんですよ。
あとみんな、「光市の人ってあたたかいね」って言ってくれて、私もそれがうれしくて。
光市は海と山に囲まれて綺麗な川もあって、人もあたたかくて、すごくいい場所だと思うので、もっともっと、光市の良さを知ってもらうためにも、私も頑張っていきたいと思います!
光市もいいところがいっぱいあるんで、それをどんどん伸ばしていってほしいなーと思います!

宝城カイリさん、
ありがとうございました!

(取材日:2017.4.3)

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